大人の自由研究〜杏の種から杏仁豆腐編〜
どうも、最近思いっきりすっ転んで小学生みたいに膝がすりむいちゃったまめままです。
ヒリヒリ膝が痛いです。
さて、前回「アプリコット編」で数々の杏の果実を加工しました。
今回はなんと種まで食べちゃいます。
とりあえず先週、いい天気が続いたので杏の種を天日干ししました。
アーモンドエッセンスを使わない、本物の杏仁豆腐を食べたい!
その野望を叶えるためには手間は惜しみません。
そして天日干しした種がこちら。
アプリコットはバラ科。桃も梅もさくらんぼもアーモンドも仲間です。
果実を割るとかたーい種。
それを割ります。
こういう、「ナッツクラッカー」という便利な道具がキッチン用品店でたまたま安かったので買いました。
ペンチみたいな見た目で種を挟んで思いっきり力を入れます。
自分は滑り止め付き軍手をお供に、がんばって割ります。
めっちゃ固いけど渾身の力を込めて。
パーン!!という破裂音とともに殻が粉々に砕けました。
目に入ると危ないのでゴーグル(メガネ)で目を保護して殻受けにはバケツを使って。
殻を割ると何かとそっくりな種が出てきました。
そう、アーモンドにそっくり。
英語でAlmond Jellyと言われる所以がよくわかります。
これが杏の仁、杏仁です。
一晩水に晒して、翌日薄皮を剥きます。
手で簡単にスルーン♪と取れました。気持ちいい!
※この水は捨てずに使います。
このように真っ白な核がでてきました。
種をさらした水も一緒に、ミキサーでガーッと。
するとなんと言うことでしょう、杏仁のあの香りがするではありませんか❤
これだけでグーッといけそうですがまだ駄目です。
棒寒天を水でふやかしておきます。
※粉寒天ならふやかす必要はありません。
ミキサーにかけた杏仁をキッチンペーパーで濾します。
そしてペーパーをギューッと絞って杏仁ミルクを取り出します。
これが杏仁豆腐の素です。
※ペーパーにのこったおからはさらにアーモンドパウダーの代わりにお菓子作りに使えます!
水と寒天と杏仁ミルクを火にかけ沸騰させます。
グツグツと寒天が溶けるまで煮込みます。
寒天が溶けたら砂糖を入れ、砂糖が溶けたら牛乳と生クリームを入れます。
沸騰直前で火を止めて、型に流して粗熱が取れたら冷蔵庫へ。
しっかり冷えた杏仁豆腐に、杏のコンポートをそえて。
余った杏で作ったのですが火が強すぎて失敗しました。
見た目は悪いが、、
う、うまあぁぁぁーい❤
幸せの味❤❤
これこれ、この味を求めてたんだよ!
さーっと工程を入れましたが、使った分量はこれくらいです。
- 杏の種 ー 10〜15個
- 水(種をさらす用) ー 100cc
- 棒または粉寒天 ー 5g
- 砂糖 ー 50g(お好みで加減してください)
- 水 ー 200cc
- 牛乳 ー 250cc
- 生クリーム ー 50cc(生クリームがなければ牛乳300cc)
粉寒天とゼラチンを使うレシピもありますが、私は寒天のプリプリ感が好きなので自分はオール寒天にしています。
トロトロ派の方はこちらのサイトを参考にしてみてください。
ただし、これを作る上で知っておきたいこと。
杏の種にはアミグダリンという青酸性の毒があり、大量摂取は危険。
しかし一方で杏仁は漢方として知られ、咳を鎮めるなどの効果もあります。
漢方は毒と表裏一体。ナツメグだってそうだよね。
しかしミキサーなどですりつぶすことによって揮散するらしいです。
なので杏仁豆腐は食べても大丈夫らしい。
中華料理のデザートとしてよく知られている杏仁豆腐は、種子の茶色い薄皮を取り除いた白い種肉の部分「杏仁霜」を寒天で固めたものである。舌触りもなめらかで、口中にいい香りが広がる。青酸ガスは杏仁をすり潰している間に揮散するので、杏仁豆腐を食べて中毒することはない。
だから杏仁はそのまま食べちゃダメですよ!いい匂いだけども!
杏を割るのがめんどいけど本物の杏仁豆腐を作りたい方は杏仁霜という粉を使えば一発です。
製菓用品店で売られています。
もっと簡単にするならアーモンドエッセンス。
それぞれ使ったこともありますが美味しいですよ。